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Q47 相続放棄と代襲相続

公開日:2017/10/18 最終更新日:2017/10/23

DR112

 

代襲相続とは、被相続人が亡くなった際、本来「相続人」になるはずだった人が既に亡くなっている場面で、その子や孫・ひ孫(直系卑属といいます)が代わって相続人になることができる制度です。

今回は、相続人の中に「相続放棄」を行った方がいる場合、相続放棄者の子供や孫などに、上記の「代襲相続」が認められるのか?という論点を解説します。


1. 相続放棄の場合の代襲相続権の有無

代襲相続が発生する場合は以下の3つに限定されており、「相続放棄」は含まれていません。

  • 被相続人の子が相続開始以前に死亡すること
  • 相続人の欠格事由に該当すること
  • 推定相続人の廃除により相続権を喪失したこと

 
したがって、相続放棄を行った場合、その子供や孫に「代襲相続」は認めらません
 
これは、相続放棄によって、相続放棄者は「最初から相続人でなかったこととみなされる」ため、財産は相続できませんので、「代襲相続」も起こり得ない!いう考え方になります。
 

2. 代襲相続人の例


(1)例題

サザエさんにたとえます。
 

  • 波平さん死亡。
  • 妻フネ、子供サザエ、カツオ、ワカメの合計4人が「法定相続人」。
  • 今回、サザエは、「相続放棄」を行った。

相続放棄者(サザエ)の子供、タラちゃんは、サザエの分を「代襲相続」できるでしょうか?

 
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(2) 解答

サザエが「相続放棄」を行った場合、サザエは、「もともと相続人でなかったとみなされる」ので、タラちゃんには「代襲相続」が認められません。
したがって、相続人は、妻フネ、子供カツオ、ワカメの3人となります。
 

3. 実際の相続放棄の場面を考えると?

実際に、相続放棄を利用する場面は、「借金を相続したくない」というケースがほとんどだと思います。
資産と逆の関係にある「借金の相続」という観点では、「相続放棄」を行えば、お子様は代襲相続しない=お子様に借金が相続されることはないということになり、安心ですね。
 

4. 直系尊属が相続放棄する場合は?

直系尊属とは、被相続人よりも「前の世代」に属する血族で、自分子孫にあたる関係のことです。
具体的には、被相続人から見て父母、祖父母などですね。
 
一方、直系卑属とは、上記の逆で、被相続人よりも「後の世代」に属する血族で自分子孫にあたる関係の者です。
具体的には、子、孫、ひ孫などですね。
 
あまりないですが、被相続人の子供(卑属)ではなく、親(尊属)が相続放棄した場合にはどうなるでしょうか?
代襲相続の逆のパターンですね。
 
この場合は、相続権は、「相続放棄者」の父母(尊属)に移動します。
例えば、仮にタラちゃんが亡くなった場合、マスオとサザエが「法定相続人」となりますが、サザエが相続放棄した場合は、サザエの相続権は、その父母、波平とフネに相続権が移動することになります。
あんまりないでしょうけど(笑)


5. 法定相続人全員が相続放棄した場合

この場合、「相続人」は誰もいなくなりますので、被相続人の財産や負債は、相続財産管理人により管理・清算されることになります。