相続の豆知識




Q116【予備的遺言とは?】受遺者・相続人が、遺言者よりも先に死亡した場合の「遺言書」の効力/遺言書は「相続させる」「遺贈する」どちらがベター?

最終更新日:2023/04/13

  「遺言書」がある場合は、相続発生後、原則として「その内容に従って」遺産を分割する必要があります。 しかし、場合によっては、遺言を作成した人よりも、「遺言書」に記載された受遺者(財産を受け取る人)が先に亡くなってしまうケースもあります。この場合、「遺言書」の効力はどうなるのか?迷いが生じます。   今回は、こういった場合の「遺言書」の効力や、「予備的遺言」……

Q115「名義預金」はばれる?時効や認定されないための対策・解消方法

最終更新日:2023/01/01

  相続税は、「亡くなった方」が保有する財産を引き継いだ「相続人」に課税される税金です。 しかし、亡くなった方の名義ではない財産も、「実質的に亡くなった方の財産とみなして」課税される場合があります。 その代表例が「名義預金」です。 今回は、税務調査でよく問題になる「名義預金」につき解説します。   1. 名義預金とは?具体例 名義預金とは、被相続人名義……

Q114【赤ちゃん】胎児は「生まれたもの」とみなす?相続権の有無・相続税基礎控除の算定や申告期限との関係は?/遺産分割は親が代わりにできるのか?

最終更新日:2023/08/18

  配偶者が若くして亡くなり、相続人のおなかの中に赤ちゃんがいるケースもあるかもしれません。 こういったお腹の中の胎児には、相続権があるのか?相続税申告での「基礎控除等」の計算に、「胎児」はカウントできるのでしょうか? また、遺産分割の際、法定代理人である親が赤ちゃんを代理すると、相続財産の配分につき「利益相反」が生じる場合もあります。   そこで今回は、……

Q113【法務局 自筆証書遺言保管制度とは?】メリットデメリット/必要書類・具体的手続・手数料をわかりやすく解説

最終更新日:2023/04/21

  「自筆証書遺言」とは、ご自身で手書きで残すタイプの遺言です。「公正証書遺言」よりも手軽に作成できるメリットがありますが、例えば自宅に保管する場合、紛失や不利な遺言内容を知った相続人に改ざんされるリスクが生じます。 そこで、自筆証書遺言のメリットを残しつつ、紛失や改ざんリスクを抑える趣旨で、法務局が遺言を預かってくれる「自筆証書遺言の保管制度」という制度があります。 &n……

Q112【2019年民法改正】自筆証書遺言の要件や無効になるケースは?/公正証書遺言との違い/財産目録はPC作成OK!/記載例付

最終更新日:2023/12/01

  自筆証書遺言とは、名前の通り、遺言者本人が「手書き」で作成する遺言書のことです。 自筆証書遺言については、民法上、厳格な要件が定められていますが(民968)、民法改正により、2019年より方式が一部緩和されるとともに、新たに法務局による「自筆証書遺言」の保管制度が開始されました。   今回は、遺言書で一般的に利用される「自筆証書遺言」と「公正証書遺言……

Q111【二世帯住宅】区分所有登記から共有登記への変更で小規模宅地等の特例の適用は可能か?合併登記 等価交換の具体例

最終更新日:2023/12/01

  小規模宅地等の特例(特定居住用宅地等の特例)とは、一定要件を満たす自宅土地を相続する場合、土地の相続税評価額が80%減額できる制度です。当該制度は、建物名義が、被相続人以外でも適用が可能です。   ただし、「二世帯住宅」の場合は、建物名義が「区分所有登記」か「共有名義」かによって、特例の適用関係が変わってきます。建物名義が「共有名義」の場合は、土地全体につ……

Q110 【駐車場用途別】マンション駐車場の相続税は用途によって全然違う!

最終更新日:2024/02/29

  マンションの場合、居住部分の横に、駐車場が併設されている場合も多いですね。 こういった「駐車場併設」の土地の場合、「駐車場」の利用方法によって、相続税の評価額が変わってきます。 今回は、マンション「居住用敷地」と「駐車場敷地」の評価について、まとめます。   1. 土地の評価単位の原則 土地の評価単位は、原則として地目ごとに行います。 ただ……

Q109【戸籍の附票】相続手続に便利な「戸籍の附票」とは?住民票や戸籍謄本との違いは?どこで入手できるのか?

最終更新日:2023/04/20

相続手続を進めていく中で、「戸籍の附票」という書類が必要な場合があります。 いまいち、なじみの薄い書類かもしれませんが、相続手続きの際には非常に便利な書類となります。   今回は、「戸籍の附票」の内容、住民票、戸籍謄本との違いや、戸籍の除票の活用場面につき解説します。   1. 戸籍の附票とは?戸籍謄本・住民票との違い 戸籍の附票は、戸籍に記載されて……

Q108 相続実務での「除籍謄本」の意味

最終更新日:2023/01/01

相続財産の名義変更をする際に、銀行や法務局などから、「除籍謄本」の提出が求められる場合があります。 今回は、「除籍謄本」の内容と、相続実務で「除籍謄本」と言われた場合の実質的な意味を解説します。   1. 除籍謄本とは? 現在の戸籍は、「夫婦とその子供2世帯のみが単位」となっています。 子供が結婚した場合は、子供は親の戸籍から抜けて、子供夫婦が新しい戸籍を作りま……

Q107 側方路線に他人が設定した「特定路線価」がある場合

最終更新日:2023/01/01

  今回は、「正面路線価」はあるものの、「側方路線価」がない場合の論点です。 こういったケースでも、路線価がない「側方路線」に、他の土地権者が「特定路線価」を設定している場合があります。 この場合、自分の土地の評価につき「側方路線影響加算等」は行うのでしょうか?   1. 側方の路線価が特定路線価の場合は、側方加算は行わない 結論的には、たとえ側……