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Q17 相続税の2割加算って?

公開日:2017/04/28 最終更新日:2020/01/24

DR081

相続税は、財産を取得する人によって、最終的に算出された「相続税額」に20%加算される場合があります。
「相続税の2割加算」と呼ばれるものです。
例えば、「お孫さん」などが財産を取得する場合などは、「相続税の2割加算」の対象となります(相 18 条)。

 

この制度がある理由は、以下の通りです(お孫さんが、財産を取得する場合を例にします)。

 

  • 理由1
    お子さんが相続する場合と比べて偶然性が高く、そもそも生活の元手となることが 予定されていない。
  •  

  • 理由2
    お孫さんが直接、財産を取得する場合は、お子さんが相続した場合に本来支払うべ き相続税を 1 度スルーすることになるので、相続税を1回免れることになる。

 

1. 2割加算の対象者

 

加算の適用のない方 加算対象者
  • 配偶者
  • 1親等の族(父母・子)
  • 子の代襲相続人
  • 養子縁組をした者
  • 祖父母
  • 兄弟姉妹及び代襲相続人
  • 孫・孫養子(代襲相続人を除く)
  • 血のつながりがない方(内縁の妻、夫など)

 

(ご参考)

 養子で「法定相続人」の数にカウントできるのは、被相続人に実子がいる場合は1人、いない場合は2人となります。

 

2. 2割加算は損?

孫などが相続すると「2割加算」となりますので、税負担が多くなることが想定されます。
しかし、第二次相続まで考慮すると、「相続税総額」はお得なケースもあります。
なぜなら、確かに2割加算にはなりますが、お子さんから孫への相続税を回避できるからです。
 
つまり、「第一次相続」でお子さんが相続した分は、いずれお孫さんが相続する時(第二次相続)がやってきます。
この「第二次相続」の際にかかる相続税と、今回2割加算で支払う相続税、どちらが安く収まるのか?ということです!

 

3. 例題

 

  •  相続財産は「500百万円」
  •  親、子、孫それぞれ「1人ずつ」とします
  •  ケース1 親から孫へ全額財産を遺贈(2割加算)(子は相続ゼロ)
  •  ケース2 親 ⇒ 子に全額相続 ⇒ 子が死亡時に孫へ全額相続
    (第一次相続税後に、すべての財産を第二次相続するとします)

 

(1) ケース1 親から孫への全額遺贈の場合(2割加算)

    お孫さんの相続税
    (ケース1は、お子さんは相続しないので ⇒ 子の相続税はゼロ)

 500百万円 – 36百万円(基礎控除)= 464百万円
 464百万円 × 50% – 42百万円 = 190百万円
 
190 百万円 × 120% = 228百万円(2割加算後)
 

(2) ケース2 親⇒子⇒孫への相続の場合

 ① 第一次相続の相続税(お子さん)
  190百万円(上記(1)2割加算前と同額)

 

 ② 第二次相続の相続税(お孫さん)
  500百万円 – 190 百万円 = 310百万円 (第一次相続でお子さんが引き継いだ、税引後の財産)
  310百万円 – 36百万円(基礎控除)= 274百万円
  274百万円 × 45% – 27百万円 = 96.3百万円

 

① + ② = 190百万円 + 96.3百万円 = 286.3百万円

 

このケースでは、親から孫へ全額相続(ケース1)の方が、たとえ2割加算があったとしても、相続税総額は安くなります