Q55 数次相続の相続税申告期限

公開日:2017/12/06 最終更新日:2017/12/19

DR123

 

 

数次相続の場合、「第一次相続の相続税申告期限」につき、例外的な取扱いがあります。
事例をもとに解説します。



 

1. 事例

 

  • 父死亡(平成29年1月1日)
    ⇒相続人 母・子1人
  • 父の遺産分割未了のまま、母死亡(平成29年5月1日)
    ⇒相続人 子1人

 

(イメージ図)
 
55-1
 



 

2. 父の財産に係る「相続権」の地位

本来、母が保有していた「父の財産にかかる相続権」の地位は、子が相続することになります。
その結果、本来、母が申告義務者であった第一次相続の申告については、子が申告義務を引き継ぎます。



 

3. 相続税申告期限

① 一般的な相続税申告書の申告期限
相続税の申告は、死亡後、10か月以内となります。
例えば、上記例で、数次相続であることを無視した場合の「相続税申告期限」は、以下となります。

 

相続人 通常の申告書提出期限
父の相続税申告書期限 母・子 平成29年11月1日
母の相続税申告書期限 平成30年3月1日

 

② 数次相続の場合の申告期限の例外(期限延長)
数次相続の場合は、第一次相続の申告書の提出期限につき「延長の特例」があります。
第一次相続に関しては、本来、母が実施すべきであった父の相続税申告書の申告期限のみ延長され、第二次相続と同じ申告期限(平成30年3月1日)となります
ただし、「相続権を相続した方」だけに延長期限が認められ、それ以外の方には延長が認められない点に注意です。
ちょっとわかりにくいですね。
次回、数次相続の「相続税申告期限」が延長されるケース、延長されないケースにつき、事例で解説します。