Q62 内縁の妻・胎児・腹違いの兄弟は法定相続人?

公開日:2018/02/27 最終更新日:2018/03/05

DR132

 



 

1. 法定相続人の範囲

相続が発生した場合、民法で「相続人になる方」は決められています。
法定相続人は以下の方に限定されていますので、下記の方以外が法定相続人になることはありません。
 

  • 配偶者
  • 直系尊属(父母や祖父母)
  • 兄弟姉妹

 


 

2. 内縁の妻や夫は?

婚姻届を届け出ていない「事実婚関係」にある相手は、「内縁の妻や夫」と呼ばれます。
これらの内縁の夫や妻は「法定相続人」にはなりません。
「法律上」婚姻関係にある者のみが、法定相続人となる「配偶者」とされています。


3. 非嫡出子は?

非嫡出子なんて・・あまり普段聞かない名前ですよね。
摘出子・非摘出子っていうのは、以下の方を指します。

 

嫡出子 法律上「婚姻関係」にある者の間に生まれた子
非嫡出子 法律上「婚姻関係」にない者の間に生まれた子(内縁の夫・妻との子)

 

法定相続人には、嫡出子だけでなく、「非嫡出子」も含まれます。



 

4. 養子は?(普通養子・特別養子)

実子と養子の違いは、以下となります。

 

実子 血縁関係のある子
養子 血縁関係のない法律上の子(養子縁組の届出が行われている者)

 

法定相続人には、実子だけでなく、「養子」も含まれます。
また、養子には2種類ありますが、普通養子、特別養子、どちらの場合も、法定相続人となります。
 
なお、普通養子の場合は、養親だけでなく、血縁関係のある両親の法定相続人の地位も併せ持ちます。
(特別養子の場合は、血縁関係のある両親との親族関係は終了し、養親のみの法定相続人となります)。



 

5. 胎児は?

胎児とは、おなかの中にいる赤ちゃんとのことです。
胎児は、相続に関しては「すでに生まれたものとみなす」と定められています。
ですので、相続が発生した場合、被相続人の妻のお腹にいる「胎児」は法定相続人として取り扱われます。
ただし、例外的に、「死産であった場合」は、法定相続人になりません。



 

6. 腹違いの兄弟姉妹(半血)

62-1
 

子Aの両親が離婚し、その後結婚した「後妻」との間に生まれたB。
この場合の、AとBの関係は、「腹違いの兄弟姉妹」となります。
「腹違いの兄弟・姉妹」でも、民法上は「兄弟姉妹」と取り扱われますので、「法定相続人」になります。
 
上記の例では、腹違いのAとBは「兄弟関係」になりますので、例えば、もしAが亡くなった場合、BはAの兄弟としてAの「法定相続人」となります。



 

7. 実子と養子の関係

62-2

 

実子と養子は、民法上は「兄弟姉妹」と取り扱われますので、「法定相続人」になります。
 
上記の例では、実子Aと養子Bは「兄弟関係」となりますので、例えば、もし実子Aが亡くなった場合、養子Bは、Aの兄弟としてAの法定相続人となります。